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PMSのご相談を受けました 漢方では『肝』の病気

日曜日のスクーリングの前に散歩に行った芝・増上寺から見た東京タワー。

高い所を目指すと、方向音痴でもなんとか行けますね。

ただ、帰って来たら、あんまり暑くてほんの一口しか朝食が食べられませんでした。
替りに、スポーツドリンク2本と麦味散顆粒

芝 増上寺

 PMS、あるいはPMS様の症状 ご相談多いです。
お客様より、PMS、あるいはPMS様症状のご相談をお受けする機会が多いです。
PMSとは、月経前緊張症(月経前症候群)の事で、生理前の数日間に身体的、精神的な変化が現れる病気の事です。

 婦人科の専門書を読むとPMSの代表的な症状として、

 むくみ、腹部のハリ、乳房のハリ
頭痛、腹痛、腰痛などの痛み
めまい、だるさ
イライラ、抑うつ、不安

 などあります。

そして、実際にお客様から伺う症状も、上記の様な症状が多いです。

また、ご相談をお受けすると、症状の強い、弱いはありますが、実に多くの女性がこの生理前の不調に悩まされている事に驚きます。

 最近ご相談くださったお客様もそうでしたが、

 >生理が来ると、目の前が晴れたように気持ちが変わります。

PMSなどの病気かどうかは別として、明らかに生理周期の影響を受けているご不調だと言えます。

PMS

 飯田の勉強ノートから転記 ↓

 >PMSの不調のメカニズムは諸説あり、ハッキリとしないが、原因の根本は生理前のホルモンバランス変化にある。

 >生理前の大きなホルモン変化としては、

 > エストロゲン、プロゲステロンなどの急減

エストロゲンの急減 → 毎周期の小さな更年期

 >エストロゲンの減少、プロゲステロンの減少の遅れ

生理になってから、基礎体温が下がる。ホルモンのアンバランス

>プロラクチンも関係

↑ 飯田の勉強ノートより

 上記ノートの様なホルモン変化がPMS様の症状を引き起こす代表例としてノートしております。

 病院でのPMSへの対応
PMSの病院での対応としては、お薬をだす治療がメインで、ピルなどを投薬される事もあります。

 
漢方的PMS様症状への対応
PMS様症状を漢方では『肝(かん)の機能低下』と考えます。
漢方で『肝』とは、「気(き)」や「血(けつ)」などの流れのバランスを調節している臓器です。

 「気(き)」の流れを良くする「疏肝理気(そかんりき)」の漢方薬、
「血(けつ)」を補い、ホルモンバランスを整える「養血調経(ようけつちょうけい)」の漢方薬、
「血」の流れを良くする「活血化お(かっけつかお)」の作用のある漢方薬
などから漢方薬を選択いたします。

現在、婦宝当帰膠を服用くださっているお客様には、
「疏肝理気(そかんりき)」の漢方薬「逍遥丸(しょうようがん)」をほんの少し飲んで様子を見る事も多いですし、少量の漢方薬を加える事でグンとお楽になる方も多いです。

 少しでもお楽になれば幸いです。
ご不明な点は、お気軽にご相談ください。
どうぞお大事に

女性のからだ漢方相談 飯田

不妊症専門講座 サーフィン歴35年の院長先生のお話

昨日は、所属しております漢方学術団体の『不妊症専門講座』のスクーリングへ行ってまいりました。

スクーリングは朝9時30分からの予定でしたので、スクーリング会場のホテルで前泊いたしました。
場所は浜松町、羽田から行くにはとっても便利の良い場所で助かりましたが、駅から徒歩10分の予定が20分以上歩いても着きません。
夜ですし、諦めてタクシーにのると運転手さんに
「あ、ちょっと方向、逆でしたね」
反対方向に歩いていた様です。
いきなり疲れました(笑)。

funayado

帰り道に見つけた『船宿』浜松町駅すぐそばです。
屋形船ってこういうお店から出てるんですね。
乗った事ないですけど。

スクーリング、午前の部は

『体外受精に対する中成薬対応』

『卵巣刺激周期に合わせた中医学(漢方医学)対応』

『体外受精効率アップへの中医学的工夫』

体外受精に対する、漢方的考え方、漢方薬の使い方、漢方薬の効果などについて
3人の女性中医師による連続講義。
聞きごたえがありました。

ただ、3人連続ともなると
「排卵誘発剤を中医学(漢方医学)的に解説すると・・・・」ってどの先生の話だっけ?

がんばって復習したいと思います。

 

そして、午後は、
『ファティリティクリニック東京』の小田原先生のご講演。
素晴らしかったです。
サーフィン歴35年の爽やかな院長先生で、なんか、とってもカッコいいと思いました。

不妊治療の現況
排卵誘発における最近の潮流
全胚凍結
難治症例に対する取組
培養における最近の取組
最終兵器?PGSの現況
ARTにおけるクオリティーマネージメント

などなど、わかりやすく、具体的、実践的な内容で大変勉強になりました。
本当にありがとうございます。
語り口もスマートでなんかファンになってしまいました。

夕方4時までのスクーリングで疲れましたが、充実の内容。

スクーリングの学びは、きっとお客様のお役に立つと確信しております。

女性のからだ漢方相談 飯田

 

 

講義ファイル

 

不妊治療の最前線『成功率を高める取り組み』受講します

今日はこれから、所属しております漢方学術団体の中でも特に不妊症を専門に学ぶ『中医不妊専門講座』のスクーリングを受講のため上京いたします。
明日の朝9時30分頃から受講の予定で、終りましたら秋田にもどりますが、出来れば途中、先日テレビで見ました新橋の『立ち食いステーキ店』に寄りたいと思います。
昔から、立ち食い・立ち飲みなどの『立ち』のフレーズになぜか惹かれます。

荒木講演

『中医不妊専門講座』のスクーリング、昨年は国際フォーラムを会場に開催されました。

様々な勉強になる講演がございましたが、
国際医療技術研究所の荒木重雄先生の講演内容が素晴らしかったです。

荒木先生は、世界中の論文を翻訳し、婦人科のお医者さんにIPで毎週講義されておられる先生でとてもエネルギッシュな先生。

講演の中でも特に参考になったのが、

ART(生殖補助医療・高生殖医療)についての解説のパートで、

2000年から2010年のARTの出生数は

12170人から27935人へ2.3倍

特に凍結胚解凍移植は847%の増加

凍結胚解凍移植で移植がなされた83625周期中81206周期で胚移植が実施された。
(胚の融解が試みられた周期の97.1%)

融解治療周期あたりの妊娠率は36歳までは△△%・・・・

などなど興味深くて、具体的な事実がバンバンでてきて、昨年のノートを見ながら改めて勉強になったなと思います。

また、昨年は会場の東京フォーラムでお客様ご家族とお会いできたのもうれしい思いです。

 

今年もファティリティクリニック東京の小田原先生の

『不妊治療の最前線~成功率を高める取り組み~』

お世話になっている中医師の先生方による

『不妊治療の漢方的応用』

など興味深い内容でいっぱいです。

秋田の漢方相談が少しでもお役に立てます様に、
がんばって勉強してまいります。

女性のからだ漢方相談 飯田

 

便秘いろいろ 便秘の漢方 

昨日は、ご予約を頂いておりましたお客様から用事が出来たとご連絡を頂きました。
わざわざ連絡をくださり、本当にありがとうございます。
いつかご都合の良い時にお待ちしております。

 bennpi

 

女性の半数近くが悩むと言われる「便秘」の話

「身体で最大の免疫器官の腸内に老廃物が停滞すると免疫低下が低下します」

女性の半数近くが悩むと言われる「便秘」の事。

デトックス(有害物質の排出)の80%前後が排便からと言われておりますし、

『皮膚は内臓の鏡』
便秘は、免疫機能の低下・漢方で言う『湿邪』『熱邪』をためるなど、まさに肌のトラブルの元凶とも言えます。

さらには、便秘はダイエットの大敵。

身近なお体の悩みですが、
『便秘の解消』は女性の美と健康に欠かせませんね。

便秘 イラスト

便秘薬やセンナで便秘がスッキリ解消される方はそれで宜しかと思いますが、便秘薬の常用が便秘の原因になる方もあります。
また、便秘薬でスッキリするどころか
「痛いだけで、ちょっと下痢するだけで全然スッキリしない」
この様なお話もよく伺います。

便をスムーズに出すのが難しい状態で、
便秘薬やセンナなど腸をグリグリするお薬が作用しますから
「痛い~」になります。

また、食物繊維はなんとなくヘルシーなイメージですが、どんな方にも合うとは限りません。
「お腹が張って苦しいだけで、全然でない」となる場合もあります。

便秘を解消するには、ご自分の便秘のタイプに合うお薬、漢方薬、養生を選ぶ事が必須です。

 

改善便秘

 

『実秘(じっぴ)』と『虚秘(きょひ)』

漢方では、便秘を
腹痛やお腹の張りをともなう『実秘(じっぴ)』
お腹の張りも無く、お通じがなくとも特に不快感も無い『虚秘(きょひ)』
と大きく分類します。

「実秘」には、
食べ過ぎ(脂っこいモノ、辛いモノ)、飲み過ぎ、などのにより、胃腸に熱が停滞している状態で、腸管で発酵が進みガスが発生しお腹が張るタイプやストレス・不安などで自律神経が緊張し腸管の蠕動運動がスムーズに動かいないタイプがあります。

(胃腸に熱が停滞タイプ)は比較的、一般的な便秘薬が有効ですが、お薬の服用量の増加にお気をつけ下さい。

(自律神経緊張タイプ)は旅行中や生理前の便秘は、このタイプの実秘と言えます。

実秘に用いる漢方薬としては

清営顆粒(せいえいかりゅう)
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
などが代表処方です。

 

虚秘は、
便秘をしていても、腹痛もお腹の張りも無い方。
「お通じはないけど、全然平気」こういう方も結構いらっしゃいます。
これが代表的な『虚秘』です。

そもそもの腸管の蠕動運動が弱いとか、『血の不足』や『体の潤い不足』によって、腸の潤いが無くなったりしているタイプ。コロコロのお通じの方も多いです。

カラダを守り、動かすエネルギー『気』を充実させ元気にする。からだや腸に『潤』を補いましょう。

虚秘に用いる代表処方は

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
麻子仁丸(ましにんがん)

などになります。

詳しくは、お気軽に相談ください。
女性のからだ漢方相談 飯田

更年期だとなんでコレステロールが上がるの?

昨日、更新しましたブログ

更年期とコレステロールの関係 秋田美人の場合

をお読みくださったお客様から、

「なんでエストロゲンが下がると、コレステロールが上がるの?」
「ちょっと、それって、ずるいじゃない」

 ややお叱りの声(笑)

お気持ちはよく分かります。

 >なんでエストロゲンが下がると、コレステロールが上がるの?

 このご質問に答えるべく、自分のノートから簡単な答えを書き出すと

① コレステロールがエストロゲンや子宮内膜の原料である。

② したがって、エストロゲンの分泌が低下すると、原料の需要が減少し、血中に排出されやすくなる。

③ さらに、エストロゲンそのモノが脂質の代謝を助ける働きがある。

 この様な感じになります。

 ある新聞(名前忘れました)の医療記事では、閉経後の女性の半数が高コレステロール血症と報道されていて、

 「ホントに?(おおげさじゃない)」と思った記憶もあります。

 そして、血中の脂質は、

コレステロールだけでなく、

中性脂肪

リン脂質

遊離脂肪酸

 などもあり、特に中性脂肪値を指摘される方も多いと思います。
いわゆる『下腹ポッコン』は内臓脂肪型の肥満で、中性脂肪の上昇が原因です。

 コレステロールに限らず、血中脂肪の上昇は、動脈硬化の進行の原因になり、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患や脳血管障害などリスクが高まりますので、脂質異常は重要な問題である事は確かです。

高LDLコレステロール血症140mg/以上

低HDLコレステロール血症40mg/未満

高トリグリセライド血症150mg/以上(高中性脂肪血症)

 日本動脈硬化学会『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版』より

 もちろん、基準値を大きく超える方は病院の受診が必要になりますが、受診が必要な方も予備軍も

食養生

生活習慣

運動習慣

 などにも留意しましょう。難しいけれど・・・・

 以前、中性脂肪値を指摘された自分に言い聞かせております。
 

漢方養生的には

 お血改善のための・・・・冠元顆粒、紅沙棘、水快宝など
血を増やして、血流促進、エストロゲン分泌促進の・・・・婦宝当帰膠
身体の中の余計な湿を取り除く・・・・温胆湯(うんたんとう)、しゃ火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)など有効です。

kanngenn syaka

  ちなみに、飯田は、中性脂肪と尿酸値が気になるため。冠元顆粒とシャ火利湿顆粒を服用。 主治医は知りませんが、病院のお薬を飲まなくとも、中性脂肪と尿酸値ともに正常値になっております。

 詳しくはお気軽にお問い合わせください。

 飯田の年代は、女性、男性ともにいわゆる更年期世代。
一緒に身体の変化が大きいこの時期を乗り切りましょう。

 詳しくは、お気軽にご相談ください。
秋田の漢方相談がお役に立てば幸いです。
女性のからだ漢方相談 飯田

 

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