まっこ徒然ブログ リターンズ
それって、腎虚(じんきょ)ぽいですね
2017.08.19 カテゴリー:亀鹿仙 漢方効き目いろいろ 漢方薬
秋田の漢方相談
山王けやき薬品の飯田です。
今日も暑いですが、朝夕は秋を思わせるような涼しさになってきたお盆明けの秋田。
温度差が大きくなり、体調を崩しやすいこの時期、くれぐれもお体にお気をつけください。
つい先程もお客様とお話ししましたが、
「それって、腎虚(じんきょ)ぽいですね」とか、
「漢方で考える腎(じん)は、おしっこを作る腎臓とはちょっと違うんです」など
腎(じん)に関するお話をする機会が多いです。
ただ、腎についての説明を難しく感じる時もあり、今日は、腎(じん)についてブログを書きたいと思います。
まず、漢方で「腎」は、単に腎臓の事をさすのではなく、
骨や歯の形成、髪、泌尿器、生殖機能(男女とも)、ホルモンの分泌、睡眠も含めた脳の働き、耳までと
もの凄く幅広く機能するものととらえます。
整理するつもりが、いきなり書きすぎた感がありますが、「腎」は本当に幅広い働きをしています。
ですから、お客様とお話をしていると、
「それって腎虚から来てる症状では」と頻繁に感じます。
腎虚(じんきょ)とは、腎のはたらき弱まっている状態。
腎のはたらきが弱くなり、腎虚(じんきょ)になると
>骨や歯の形成 → 骨粗しょう症、下半身のだるさ、発育不全
>髪 → 薄毛・白髪
>泌尿器 → 頻尿・夜間尿・尿漏れ
>生殖機能 → 不妊、精力減退、
>ホルモンの分泌 → 生理不順、更年期、男性更年期
>睡眠も含めた脳の働き → 不安、不眠、免疫低下
>耳 → 耳鳴り・難聴
など、
本当に相談の多いからだの悩みがずらりと並びます。
病院で受診したものの、異常はないと診断を受けながらも、実際には、からだの不調で悩まれている方も多いですが、この「腎(じん)」の働き、「腎虚(「じんきょ)」が念頭にあるとつじつまが合って腑に落ちる事が多くあります。
また、漢方には
腎の力を補う=補腎(ほじん)
と言う考え方があり、補腎の漢方薬がたくさんあります。
「もしかして私も腎虚」
ご心配な方は、お気軽にご相談ください。
お体の状態にあった補腎の漢方薬をご提案いたします。
(代表的な処方)
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん) 目に良い漢方薬
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん) ノボセ、ホテリ
八仙丸(はっせんがん) 頻尿、夜間尿
亀鹿仙(きろくせん) 精力減退、卵巣機能低下、シミ・しわ、ホットフラッシュ、からだの潤い不足
参茸補血丸(さんじょうほけつがん) 冷え、生理不順
参馬補腎丸(じんばほじんがん) 冷え、倦怠感
至宝三鞭丸(しほうさんべんがん) 冷え、精力減退、肉体疲労