パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳の深い部分にある黒質という場所の神経細胞が減ってしまうことで起こる病気です。この神経細胞は、ドーパミンという神経伝達物質を作っています。ドーパミンは、私たちが体をスムーズに動かすために欠かせない物質ですが、これが不足すると、手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作がスムーズでなくなるなどの症状が現れます。
また、病気が進行は、睡眠の悩み、精神的な不調等も現れやすくなりますから、患者さんご本人のみならず、ご家族のサポートも非常に大切な病気と言えるでしょう。
からだ全体を整える漢方の視点

漢方で考えるパーキンソン病の背景は、「気(エネルギー)」や「血(けつ:血流や栄養)」の流れの滞り、そして「風(ふう)」の影響があると考えます。漢方で「風」とは、体の中や外で急に現れて動き回る不調の原因の事、ふるえやしびれと深く関係しています。特に体の内側に発生する「内風」が症状の根本にあると捉えます。
そのため、漢方では「めぐりを整え、余分なものを取り除き、心身のバランスを取り戻す」ことを重要視しています。
伝統処方にも効果的な処方が
伝統的な漢方処方にも
・ 血のめぐりを促し
・ 気の滞りを改善
・ 頭の重だるさを改善
する生薬から構成された処方がございます。
川芎(せんきゅう)、薄荷(はっか)、荊芥(けいがい)、白芷(びゃくし)など10種類の生薬で構成、筋肉の緊張をほぐす、頭部の重さ、肩こりなどを和らげる目的に使われる漢方薬。心身の巡りを整えることで、間接的にふるえや不安感を軽減する可能性があるとの複数の臨床報告があります。
ただ、同じような症状でも、体質によって合う処方は異なりますから、それぞれの体質に合わせた漢方薬を選ぶことが大切です。
病院の薬との併用について
パーキンソン病の治療では、ドーパミンを補うお薬が中心となります。漢方薬は、これらの治療をサポートし、患者さんの「生活の質(QOL)」を高めるために用いられることが多く、実際にも多くの患者さんが病院のお薬と漢方薬を併用されています。
臨床報告から見えてくること
伝統的な漢方処方を用いた臨床例では、次のような改善が報告されています。
上記のように、補漢方を用いることで、運動機能や睡眠の質の改善が見られた例もあります。ただ、すべての方に同様の効果があるわけではなく、個々の体質や病状に合わせた調整は不可欠です。
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秋田の漢方相談 山王けやき薬品・飯田
参考文献:
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澤田 成彦ほか「パーキンソン病患者における漢方処方の併用効果についての検討」『漢方と最新治療』2022年
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加島雅之『現代漢方医学大系 神経疾患編』医歯薬出版、2019年